ピア間でトラフィックを中継するには、ほとんどの WebRTC アプリケーションでサーバーが必要です。これは、多くの場合、クライアント間でダイレクト ソケットを使用できないためです(同じローカル ネットワーク上に存在する場合を除きます)。これを解決する一般的な方法は、TURN サーバーを使用することです。この用語は、NAT 関連リレーを使用したトラバーサルの略で、ネットワーク トラフィックを中継するためのプロトコルです。
現在、オンラインで利用可能な TURN サーバーには、自己ホスト型アプリケーション(オープンソースの COTURN プロジェクトなど)とクラウド提供サービスの両方のオプションがあります。
TURN サーバーをオンラインで利用できるようにしたら、クライアント アプリケーションで TURN サーバーを使用する適切な RTCConfiguration
が必要になります。次のコード スニペットは、TURN サーバーがホスト名 my-turn-server.mycompany.com
を持ち、ポート 19403
で実行されている RTCPeerConnection
の構成例を示しています。構成オブジェクトは、サーバーへのアクセスを保護するための username
プロパティと credential
プロパティもサポートしています。これらは、TURN サーバーに接続する際に必要になります。
const iceConfiguration = {
iceServers: [
{
urls: 'turn:my-turn-server.mycompany.com:19403',
username: 'optional-username',
credential: 'auth-token'
}
]
}
const peerConnection = new RTCPeerConnection(iceConfiguration);